翌日。 7月13日。 教室に入ると、蒼空は窓際の席でスマートフォンを見ていた。 「おはよ」 私が声をかけると、蒼空は慌てて画面を閉じた。 「……おはよ」 その動きが、少し不自然だった。 「なに見てたの?」 「え?」 「スマホ」 「ああ、別に。なんでもないよ」 蒼空は笑って、スマートフォンをポケットにしまった。