「え?」
「心配させてたなら、ごめん」
その言葉に、胸が痛くなった。
謝ってほしいわけじゃない。
ただ、知りたいだけなのに。
あなたが何を抱えているのか。
私に何を伝えようとしていたのか。
「……蒼空」
「ん?」
「私、蒼空のことなら何でも知りたいよ」
蒼空は、驚いたように目を見開いた。
「……なんでも?」
「うん」
私は頷いた。
「嬉しいことも、悲しいことも。誰にも言えないことも」
声が震える。
「だから、ひとりで抱え込まないでほしい」
蒼空は、しばらく何も言わなかった。
ただ、私を見つめていた。
そして。
「……美月は、優しいな」
そう言って、笑った。
いつもの笑顔。
でも、どこか寂しそうに見えた。

