言葉に詰まった。 本当は聞きたいことがたくさんある。 どうして、あの日、私に何かを話そうとしていたのか。 どうして、何度も私を庇って死んでしまうのか。 どうして、何も知らない私だけが、こんなにも苦しい思いをしなければいけないのか。 でも、そんなことを聞けるはずがなかった。 「……最近、蒼空がわからなくなるときがあるから」 そう言うと、蒼空は少し黙った。 夕方の風が、私たちの間を通り抜ける。 「……そっか。美月にはやっぱ隠せないか」 蒼空は、ゆっくりと笑った。 「ごめん」