「で、話ってなに?」 学校を出てしばらく歩いたところで、蒼空が口を開いた。 私は隣を歩く蒼空を見上げた。 「……蒼空ってさ」 「うん?」 「私に、何か隠してる?」 蒼空の足が、ほんの一瞬止まった。 「……え?」 その表情を、私は見逃さなかった。 けれど、蒼空はすぐに笑った。 「なにそれ。急に」 「……なんでもない」 「いや、気になるんだけど」 蒼空は私の顔を覗き込む。 「俺、なんかした?」 「そうじゃないけど……」