『君が死ぬ7日前、何度でも君に恋をする』



蒼空は、何を話そうとしていたのだろう。

どうして、あんなに苦しそうな顔をしていたのだろう。

どうして、何度も私を庇うのだろう。

もしかしたら。

私は、蒼空のことを何も知らないのかもしれない。

ずっと一緒にいたのに。

誰よりも近くにいたつもりだったのに。

蒼空が抱えているものを、私は何ひとつ知らなかった。

「……蒼空」

時計を胸に抱きしめる。

「今度こそ、ちゃんと話を聞かせて……」

その瞬間、時計の針が十二時を告げた。

カチッ。

止まっていた秒針が、動き出す。

そして、視界が真っ白になった。