「美月、待たせてごめん」
放課後。
委員会を終えた蒼空が、教室に戻ってきた。
「遅い!」
私は笑って答えた。
「ごめんって」
蒼空は私の鞄を持ち上げる。
「帰ろ」
「うん」
ふたりで学校を出た。
夕焼けの空を見上げながら、私は蒼空の手を握った。
明日。
明日を乗り越えればいい。
そうすれば、また1日。
また1日、一緒にいられる。
「……ねえ、蒼空」
「ん?」
「明日も、絶対に一緒に帰ろうね」
蒼空は少し笑った。
「うん。約束」
その言葉を聞いて、私は何度も頷いた。
今度こそ。
今度こそ、守るから。

