『君が死ぬ7日前、何度でも君に恋をする』



学校に着くと、莉子と陸が教室で待っていた。

「おはよー!」

莉子が手を振る。

「おはよう、莉子」

「美月、今日眠そうじゃない?」

「ちょっとね」

「昨日、夜更かしした?」

「……うん。まあ、そんな感じ」

本当は、何度も蒼空が死ぬ夢を見ていた。

目を閉じるたびに、あの瞬間が蘇ってくる。

陸が蒼空の肩を叩いた。

「蒼空、昨日のゲームの続きやろうぜ!」

「お前、まだ諦めてなかったの?」

「今日こそ勝つ!」

「はいはい」

蒼空が笑う。

莉子も笑う。

私は、その光景をじっと見つめていた。

何も知らない3人。

私だけが知っている。

この日常が、何度も壊れてしまうことを。

「……美月?」

蒼空がこちらを向いた。

「どうした?」

「……なんでもない」

私は笑った。

今度こそ、絶対に守る。

そのために、まずは事故を防がなきゃいけない。