ドンッ。
鈍い音が響いた。
蒼空の身体が、目の前から消えた。
「……蒼空?」
地面に倒れた私は、何が起きたのかわからなかった。
ただ、目の前に蒼空が倒れている。
「蒼空!!」
駆け寄ろうとする。
でも、足が震えて動けない。
「やだ……」
また?
また、なの?
今日はあの日じゃないよ?
「蒼空、起きてよ……!」
必死に手を伸ばす。
「お願いだから……!」
周囲から悲鳴が上がった。
誰かが救急車を呼んでいる。
私は蒼空の手を握りしめた。
温かい。
まだ、温かいのに。
「……美月」
かすかな声が聞こえた。
「蒼空!?」
蒼空が、ゆっくりと目を開けた。

