放課後。
私は蒼空の机の横に立った。
「蒼空、今日一緒に帰ろ」
「うん。いいよ」
「委員会は?」
「今日もないよ」
その言葉を聞いて、ほっとする。
今日は大丈夫。
一緒に帰れる。
事故が起きる場所には近づかない。
それだけで、蒼空を守れるはずだった。
「じゃあ、帰ろ!」
私は蒼空の手を引いた。
昇降口を出ると、莉子と陸が校門のところにいた。
「また明日ねー!」
莉子が手を振る。
「おう、またな!」
陸も笑っていた。
私はふたりに手を振り返す。
そのまま蒼空と歩き出した。
いつもの帰り道。
けれど、交差点が近づくにつれて、心臓が嫌な音を立て始めた。

