午前中の授業が終わり、昼休みになった。
四人で机をくっつけ、お弁当を広げる。
「ねえ、海の日、何時に集合する?」
莉子がスマートフォンを見ながら言った。
「九時くらいでよくね?」
陸が答える。
「早くない?暑いじゃん」
「海は早く行った方が長く遊べるだろ!」
「陸、絶対浮き輪で遊びたいだけでしょ」
私が言うと、蒼空が吹き出した。
「それな」
「お前ら、馬鹿にしすぎ!」
四人で笑った。
私はお弁当の卵焼きを口に運ぶ。
甘い。
いつもと同じ味。
蒼空が私の顔を見た。
「……なに?」
「え?」
「さっきから、俺のこと見すぎ」
「み、見てないし!」
「いや、見てたって」
「見てない!」
陸がにやにやしながら口を挟む。
「美月、蒼空のこと好きすぎだろ」
「うるさい!」
莉子まで笑い出した。
「まあ、彼氏だもんねえ」
「莉子まで!」
恥ずかしくて顔を伏せる。
蒼空はそんな私を見て、楽しそうに笑っていた。
この笑顔が好き。
何度だって、そう思う。

