遊歩道を歩く。
暗い道だ。比較的。
感じるのは胸の鼓動──。
咲いた夜桜も
酒も美味くて
あれ?道に捨てられたような──。
無惨に倒れた私の最後の反射神経。
横を走る自転車に打つからなかった──。
時は幸いだ──。私は抜け殻と化し
朝を迎えることになる──。
真四角に切り取られたブース。
傍らに白衣を着たおじさんが突っ立っている──。
朧な顔だ。一時的相貌失認という奴か。不愉快だ。ここに居座るのは──。
私はまだ意識がはっきりしている。
身体を起こす。
何らかの薬が投与されたと気づく──。
薬は自分にあってなくて
臥床する──。いい加減に検査して、
薬患者に叩き込めば儲かるもんな──。
医師の無駄足掻きと私の最期の無駄足掻き。
どっちの比率が一番合ってるのか──、
証明してみせようじゃない──。



