こういう優しい一面だって、沢山あるから、あたしは飛鳥から離れられない。 そういう意味では、ある意味、 飛鳥にあたしは縛られているのかもしれない…。 「そ、そっか、」 照れ笑いしながら、冷蔵庫にはいっているケーキを取り出して、 包丁で一つ一つのたべやすい大きさへと区切っていく。 「はい、飛鳥、たべてみて! 今日のはね…自信作なんだよ! なんたって前橋先生に褒められたんだから、」 にこっとうれしい気持ちで一杯のあたしは、飛鳥に必死にうれしかったきもちをはなす。