恋うつつ

静かな場所。規律を守らなければならない。のに──、


理玖先生の側にいると安心感がある。


「ホッとした顔になったな」


稽古の間に会話がなされた。


「理玖先生といると頭が蕩けそうです──」


「何言ってるんだ。湯川」


先生面OKなのもここまで。茶道の先生に


バレた。



「ここは


身勝手に私が居心地悪くする場所ではありません


──。あなたたちがどうしてもというなら、


二人用の稽古を教えた後、会話するスペースを


用意します。それで文句がないなら他言無用。


無かったことにします──」