加納欄の豚まんシリーズ34シーズン4

祥子さんは、あたしの手の中を見つめた。

「…………豚まん?」

「そうです!」

「…………」

「こんなにぺちゃんこにされて!」

「欄ちゃん」

「さっきまで、ふっくらしてたんですよ!」

「欄ちゃん」

「まだ温かかったのにぃ!」

「分かったから!」

祥子さんは、あたしの肩を掴んだ。

「それより、この人数どうしたのよ!」

「知りませんよぉ。突然絡まれて、いきなり……」

地面に座り込んでいる男の子と目が合った。

「あ」

豚まんを見た。

また、男の子を見る。

「絶対に許せない!」

あたしは拳を握った。

「もう一発ずつ――」

「やめなさい!」