その時。
当直室のドアが開いた。
「欄ちゃん」
祥子さんだった。
「はい?」
「さっきの子たち、全員帰ったわよ」
「そうですか」
「ちゃんと反省してたから」
「なら、よかったです」
あたしは、豚まん2号をもう一口食べた。
「それと」
「はい?」
「最後に、欄ちゃんに謝っておいてくださいって」
「…………」
あたしは少しだけ笑った。
「じゃあ、もういいです」
「豚まんのことも?」
「…………」
1号を見る。
2号を見る。
「それは別です」
「欄ちゃん!」
大山先輩が、吹き出した。
「お前、そこは許してやれよ!」
「だって、豚まんに罪はないですもん!」
祥子さんは、大きなため息をついた。
「もう好きにして……」
こうして。
名字が同じというだけで始まった、あたしの災難は終わった。
たぶん。
一番災難だったのは、豚まん1号だけど。
当直室のドアが開いた。
「欄ちゃん」
祥子さんだった。
「はい?」
「さっきの子たち、全員帰ったわよ」
「そうですか」
「ちゃんと反省してたから」
「なら、よかったです」
あたしは、豚まん2号をもう一口食べた。
「それと」
「はい?」
「最後に、欄ちゃんに謝っておいてくださいって」
「…………」
あたしは少しだけ笑った。
「じゃあ、もういいです」
「豚まんのことも?」
「…………」
1号を見る。
2号を見る。
「それは別です」
「欄ちゃん!」
大山先輩が、吹き出した。
「お前、そこは許してやれよ!」
「だって、豚まんに罪はないですもん!」
祥子さんは、大きなため息をついた。
「もう好きにして……」
こうして。
名字が同じというだけで始まった、あたしの災難は終わった。
たぶん。
一番災難だったのは、豚まん1号だけど。



