あの時以来、

毎日のように連絡は取っていたけれど、遊ぶ機会はなかなか巡って来なかった。




『俺ね、試合のない時は結構ドライブ行ってるんだ』

「一人で?さみしーね。ドライブかぁ…じゃあさ、今度連れて行ってよ」


いつもの他愛の無い会話。

…と言っても、他愛の無いようにしているんだけど。




『いいよ。じゃあ、その時、さなは助手席な。他の奴は乗せねぇんだけど』


紘人はいつもの声で、笑って言う。


どこまでが本当の言葉なのかは分からない。