ハートをちょうだい




キスをしながら、ベッドに傾れ込んだ。

パンプスを蹴って脱いで、服と下着を脱ぎ捨てた。

蓮くんはシャツを脱いで、上半身裸になった。

端正な体で綺麗だった。

肌に触れると、シルクのように滑らかで……。

頬擦りしたくなる、触り心地であった。



「……清実さん。」

繋がってまたキスをして、……絡み合った。



情事が終わり腕枕をしてくれる、蓮くんの心臓の音を聴いていた。

酔いが覚めて、頭がクリアになった。

……思考が回り、新しいアイデアが浮かんだ。


ビビッと来て、恋しちゃうような服を作りたかった。

私自身、服に心を奪われて、デザイナーを志した。

自分がワクワクしなければ、お客様の心を動かす事なんて出来ない。

初心に帰り、自分の作りたい服を作る。

そうすれば自然と、お客様は付いて来てくれる。


「よし。やるか。」

気合いが入った。

私は起き上がり、ベッドから出た。下着を身に付け服を着た。

パンプスを履き、バッグを持った。


「またね、清実さん。」

ベッドに寝転がったまま、私の着替えを見ていた、蓮くんに手を振られた。


「うん。」

……また、があるか分からないが、蓮くんに手を振り返し、部屋を後にしてホテルから出た。

私は走って、自分のアトリエに向かった。

デザインを描き出さなければ。