またタイムリープしたようだ。私は自分の部屋にいた。
「どうすれば、桂一を救えるのか」
また独り言を言ってしまった。
ブーブー…… ブーブー……
スマホが震えだした。
スマホにいつものアプリがインストールされた。今回は早いのね。世界が少しずつ改変されているのか。メビウスとはいったい何者なんだろう。
しかし、アプリには問い合わせ先も書いてないし、問い合わせフォームもない。
なぜ、メビウスは私にこんなことをするのだろうか。今更ながら、疑問に思った。
数年後。
また結局、施設へ入ってしまった。
そして、神北 桂一と会う。タイムリープの事は以前にもわかってもらっていたので、今回もちゃんと理解してもらった。
「能力スコアって、だいたいなんなんだ。後から能力が上がることを予測できるかはともかく、そもそも、今の能力をちゃんと測って機能しているのか?」
「確かにそうね。なんかスコアが正しくない気がするね」
「次の外出日に、いろいろと調べ物をしよう」
お昼は梅干しのおむすびと麦茶だった。
そして、外出日になった。
「図書館へ行こう」
「うん」
私は桂一に言われて、図書館へ向かった。
「スマホで調べるのはダメなの?」
私はそっちのほうが便利じゃないって感じでそう言った。
「いや。スマホは通信記録が残る。図書館への行動記録も残るかもしれないが、こっちのほうがまだマシだろう」
「確かにそうね」
そして、私と桂一は過去の新聞を読み漁った。
『とくに周りから評価されてなかった○○さんが、企業で大成功。しかし、のちに行方不明に』
『施設にいた××さん。独立した後、その技術に注目されたが、のちに死亡。不審死か』
行方不明や不審死を疑われる記事が出てきた。
「後に成果をあげたものが行方不明になることから、能力スコア施行側がその人を消しているかもしれない。それはともかく、スコア自体はいい加減なのがわかるね」
顔を引き締めながら、桂一はそう言った。私と桂一は図書館を出た。
「更新時に施設を出よう。その後に目立った行動。起業や大成功を収めなければ大丈夫だろう。だが、対策は練ろう」
そして、1年後、更新時期が来て、私と桂一は施設を出た。
施設の門の前で私と桂一は目を合わした。
私は桂一の顔を見上げた。
「桂一が心配だわ」
「小鞠も心配だよ」
桂一が私の顔を見下ろす。
お互いを心配しあった私と桂一は一緒に暮らすことになった。そして、桂一は地元の企業へ。私も近場の企業へ就職が決まった。
しかし、桂一は自分の力を抑えることが苦手なようで、社内で画期的なシステムを作り上げてしまったようだ。どうやら今までの自動車の自動運転技術をより信頼性を上げるようなものらしい。
しばらくは私たちに危機は無かったが、ある日…… 私と桂一が静かな公園を散歩していると、突然周りから自動車のエンジン音がしてきた。
ブォーーン
気づいたときには、もう自動車は目の前にいた。
「あぶない!」
桂一は私を手をひっぱり、隣の茂みの中まで飛び込んだ。自動車はそのまま近くの大木にぶつかり、止まった。
「なぜ、公園に車が」
私と桂一が自動車のほうを見ると、運転手は乗っていなかった。逃げた形跡もない。よく見れば自動車は無骨なデザインのようだ。自動運転の車だろうか。
「どういうこと?」
私はそれを口に出すと、桂一はこう言った。
「これも能力スコアが低いためなのか」
自動運転の車は珍しくはないが、こんな公園に現れるなんて不自然だ。意図的に誰かが仕組んだとしか思えない。
「この世界も結局ダメなのかしら。またタイムリープをしないといけないのかしら」
私はスマホを取り出し、画面を表示させた。
「二人一緒にアイコンを押せば、二人とも記憶を共有して、過去に戻ることができるかもしれないわ」
「そうだな」
私と桂一は時計のアイコンを二人の指で一緒のタイミングでタップした。アイコンは小さく、指と指が触れあった。
「どうすれば、桂一を救えるのか」
また独り言を言ってしまった。
ブーブー…… ブーブー……
スマホが震えだした。
スマホにいつものアプリがインストールされた。今回は早いのね。世界が少しずつ改変されているのか。メビウスとはいったい何者なんだろう。
しかし、アプリには問い合わせ先も書いてないし、問い合わせフォームもない。
なぜ、メビウスは私にこんなことをするのだろうか。今更ながら、疑問に思った。
数年後。
また結局、施設へ入ってしまった。
そして、神北 桂一と会う。タイムリープの事は以前にもわかってもらっていたので、今回もちゃんと理解してもらった。
「能力スコアって、だいたいなんなんだ。後から能力が上がることを予測できるかはともかく、そもそも、今の能力をちゃんと測って機能しているのか?」
「確かにそうね。なんかスコアが正しくない気がするね」
「次の外出日に、いろいろと調べ物をしよう」
お昼は梅干しのおむすびと麦茶だった。
そして、外出日になった。
「図書館へ行こう」
「うん」
私は桂一に言われて、図書館へ向かった。
「スマホで調べるのはダメなの?」
私はそっちのほうが便利じゃないって感じでそう言った。
「いや。スマホは通信記録が残る。図書館への行動記録も残るかもしれないが、こっちのほうがまだマシだろう」
「確かにそうね」
そして、私と桂一は過去の新聞を読み漁った。
『とくに周りから評価されてなかった○○さんが、企業で大成功。しかし、のちに行方不明に』
『施設にいた××さん。独立した後、その技術に注目されたが、のちに死亡。不審死か』
行方不明や不審死を疑われる記事が出てきた。
「後に成果をあげたものが行方不明になることから、能力スコア施行側がその人を消しているかもしれない。それはともかく、スコア自体はいい加減なのがわかるね」
顔を引き締めながら、桂一はそう言った。私と桂一は図書館を出た。
「更新時に施設を出よう。その後に目立った行動。起業や大成功を収めなければ大丈夫だろう。だが、対策は練ろう」
そして、1年後、更新時期が来て、私と桂一は施設を出た。
施設の門の前で私と桂一は目を合わした。
私は桂一の顔を見上げた。
「桂一が心配だわ」
「小鞠も心配だよ」
桂一が私の顔を見下ろす。
お互いを心配しあった私と桂一は一緒に暮らすことになった。そして、桂一は地元の企業へ。私も近場の企業へ就職が決まった。
しかし、桂一は自分の力を抑えることが苦手なようで、社内で画期的なシステムを作り上げてしまったようだ。どうやら今までの自動車の自動運転技術をより信頼性を上げるようなものらしい。
しばらくは私たちに危機は無かったが、ある日…… 私と桂一が静かな公園を散歩していると、突然周りから自動車のエンジン音がしてきた。
ブォーーン
気づいたときには、もう自動車は目の前にいた。
「あぶない!」
桂一は私を手をひっぱり、隣の茂みの中まで飛び込んだ。自動車はそのまま近くの大木にぶつかり、止まった。
「なぜ、公園に車が」
私と桂一が自動車のほうを見ると、運転手は乗っていなかった。逃げた形跡もない。よく見れば自動車は無骨なデザインのようだ。自動運転の車だろうか。
「どういうこと?」
私はそれを口に出すと、桂一はこう言った。
「これも能力スコアが低いためなのか」
自動運転の車は珍しくはないが、こんな公園に現れるなんて不自然だ。意図的に誰かが仕組んだとしか思えない。
「この世界も結局ダメなのかしら。またタイムリープをしないといけないのかしら」
私はスマホを取り出し、画面を表示させた。
「二人一緒にアイコンを押せば、二人とも記憶を共有して、過去に戻ることができるかもしれないわ」
「そうだな」
私と桂一は時計のアイコンを二人の指で一緒のタイミングでタップした。アイコンは小さく、指と指が触れあった。



