一人暮らしと実家

 今日事業所が終わってから、家に帰った。家ではいつもと同じ感じで過ごした。彼氏と一緒にテレビを見ながら、ご飯を食べたりした。いつもと違うのは、テレビを見ている途中にM・Yさんから電話が来たこと。いつもは僕がメッセージしてから、電話が来るという感じなのに今日は、急に電話が来た。始めはただの雑談だけだった。昨日、僕が一番の大親友と一緒に電話した事、福島のこと、そして僕とM・Yさんが初めて会った和歌山のことなど、色々な話で盛り上がった。楽しかったが相変わらずM・Yさんはお酒を飲んでいて酔っている感じがした。
 そして、いきなり「俺、言わなかったけど大腸がんなんだよね」と言ってくれた。酒の勢いで言ってしまったということは、すぐに分かった。本人も「実は5年前から、大腸がんと診断されていて、言うつもりはなかったけど……」と言っていた。「吐血も、血便も始まっているんだよね……」と言われた。何だか声も、いつもと違う感じがした。いつもははきはきと元気に話すのに、疲れ切っているような感じがしたがんだと聞いて、僕は自分のおばあちゃんのことを思い出した。僕の母方の方のおばあちゃんもがんで10年ぐらい前に他界した。
 その時のおばあちゃんの顔を思い出した。当時の僕は何が何だか分からなくて、後々『あーすればよかった』『このようにすればよかった』『あのことをしてあげたかったな』と後悔していた。だから、今回はおばあちゃんにしてあげたかったことをしたいと思った。でも、急に言われて、頭が真っ白になり励ますことしかできなかった。何やっているんだろうか……何をしてあげたほうがいいのか?僕は何を出来るのだろうか?とりあえず思うことはM・Yさんには長生きしてほしい、そのように思う。
 そして電話が終わり、泣くことしかできなかった。僕の命を助けてくれたから、僕も何か恩返しをしたい……でも僕には何もできない……そのように思ってしまった。今僕に出来る事があるとするのならば、毎日連絡をすることぐらい……。これからは、M・Yさんにどんな恩を返せるのか、考えていきたいと思った。

 翌日、水族館へ行ってきた。楽しかったのかは正直分からない。午前中、グループに分かれて色々と回った。僕のグループのメンバーは全員で6人だった。この六人メンバーで、どこに行こうか話し合った。皆が「イルカショーに行きたい。」という票が多くになって、イルカショーへ行くことになった。僕は、あんまり乗り気ではなかったけど、せっかくだしということで、みんなと一緒にイルカショーを見る事にした。でも、人が多くてガヤガヤしていた。思っていた通りでしんどくなってしまった。僕は職員に「おトイレへ行ってきます」とは言ったものの……室内に入って、イルカショーが終わるのを待った。
 でも、心配はかけたくなかったから僕はメッセージを送った。そしたら職員が気がついてくれて僕の所に来てくれた。そして一緒に、一階にある大水槽でイルカショーを見ることにした。なんだか嬉しかった。イルカショーが終わってからも回ることが出来た。でもやっぱり狭いところで人が多いところは苦手だった。みんなと一緒に回らなければと言う気持ちもあって、我慢したけど疲れてしまった。

 でも午後はすっごく楽しかった。
 はじめましてのメンバー三人と友達と合わせて五人で、午後は回ることが出来た。クラゲを見たり、亀を見に行ったり、そして室内でイルカショーを休憩がてら見たりした。皆と話し合って、行く場所を決めたり見たい場所を決めたりした。何だか、初めましてだったけど、友達といるようなそんな感じがして楽しかった。
 そして、みんなと一緒にご飯にも食べに行くことが出来た。僕はあんまり人前でご飯を食べることが苦手だ。よっぽど親しい人か、僕を壁向きの席にしてくれない限りは、自分から進んでみんなと一緒にご飯を食べることがない。でも、今日は別だった。念のためにゼリーは持って行っていた。暑すぎて食欲なくなるし、もしみんなでご飯を食べようと言われても、早く食べることが出来るゼリーを持参していた。
 でも、みんなと一緒にしかもフードコートでご飯を食べることが出来た。色々と話しながら、ご飯を食べることが出来た。みんなとの話題は事業所のことを中心に話が盛り上がった。
 そして、水族館が終わってから名古屋港ポートビルにも行った。楽しく回ることが出来た。そこのイベントとして、宝探しクイズラリーっていうのをやっていた。1人は参加せず僕たちと回っているだけだったけど、後のメンバーでクイズに参加した。名古屋港ポートビル内を回って、色々クイズに挑戦したりした。最高に楽しかった。
 そしてクイズに挑戦した後は、記念シールをもらった。最高にいい思い出となった。
 はじめましての人もいたけど、いつの間にか五人で盛り上がることが出来たし、一緒に写真も撮ることが出来て楽しかった。次に、水族館に行くのは再来週、親友と一緒に行くから、楽しみ。

 水族館へ行った翌日はいつもと同じように、事業所へ行った。
 そして、いつものようにいつものところでパソコンをした。
 朝礼が終わり、僕は面談室でM先生と一緒に色々話した。本当は口で伝えたかったけど、説明が出来ずに、事前に準備していた手紙を先生に渡すことが出来た。質問形式で話を聞いてくださって、話すつもりは無かったことまで、話すことが出来た。真剣に話を聞いてくださったことが伝わったし、僕の声に耳を傾けてくださってすっごくうれしかった。何よりも自分の悩みの100%ぐらいの相談が出来たし話したことに対して、100パーセント話してすっきり出来て話してやっぱりM先生も話しやすく、M先生はやっぱり僕が思っていた『M先生は面白く話してくれる』ことに対してもそれは間違いないと思うしM先生に全部、話して正解だったと思えたことがすっごくうれしかった。はじめは『やっぱり言いたくない』『話した後で、避けられたら……』『話している時に暴れてしまったらどうしよう』『自分の感情をコントロールして話す自信は無い』とか色々考えてしまったけどそんな不安を持たなくてもしっかり話を聞いてくださって、うれしかった。
 そして、最後の僕の質問に対して「絶対」と断言してくださってすっごく、すっごくうれしかった。「僕はいていいんだ」と心のそこから思うことが出来たしM先生が最後にアドバイスしてくださった言葉を信じる事が出来た。
 それと似たような言葉を他の人にも言われたことがあった。
 でもその人は一瞬にして僕の事を裏切った。
 でもM先生は、そんなことはしないと信じることが出来た。二時間の話し合い、そして軽作業の説明を聞いたりした。軽作業の説明をしてくださったから必死に頭に入れようと思っても、入らなくて少し困ってしまった。途中でもういいやとなりそうだったけど、何とか全部説明を聞くことが出来た。

 ご飯を食べ終わった後、なんだかしんどくなってしまった。別に、気持ちがしんどいとか体がしんどいわけではないはずなのに……。なんだか、やり切った感でいっぱいだった。そして、しばらく一人でぼーっとしておきたくて「一人で勉強してもいいですか?」みたいな感じで送ったら「いいですよ」みたいな返事が来て、午後は一人で勉強できるスペースへ移動した。しばらくそこでボーっとしたり頭を冷やした後、勉強した。
 なんだか、今日は疲れてしまったけど、事業所でK先生以外に、僕の悩みを相談できる職員を作れたことが本当にうれしかった。K先生とM先生も相談しやすいし、話しやすいしこの二人なら信じてもいいと思うことが出来て良かった。