一人暮らしと実家

 僕は一体何者なんだろうか?何にもできない役立たずにしか過ぎないのに……いたら迷惑なだけなのに……それでも生きている。
 すっごくしんどくなって、自分で自分を苦しめたいという気持ちが強く出てきてしまったから僕は僕の命の恩人であるM・Yさんに電話を掛けた。
そしたら「大丈夫、越えられないハードルはくぐればいい。そして越えられない壁があったら、よければいい。逃げても大丈夫」だと言ってくれた。
 だが、8月に親と彼氏が会うことと、一人暮らしになるということ、そして9月彼氏のお母さまに会うことをどのようにくぐったりよけたり逃げることが出来るのだろうか?逃げ切ることが出来ない……
向き合わないといけないハードル・壁がある……
僕はもう嫌だ。
逃げ切ることが出来ないし、僕には高すぎる壁、ハードルが今僕の目の前に何個もある。
一番高いと思うのは、まず直前に迫っている一人暮らし……。
半年間という短いと思う期間だが僕にとっては長期間だ。
不安が多い……かと言って、グループホームや他のところに行くのも、僕は嫌だと思ってしまう……。だったら、僕は何をどのようにすればいいのだろうか?
分からない……もう最近は彼氏が短期間、寮に入る、僕は一人になるという不安や恐怖で頭がいっぱいだ。
これが、解決しても、8月14日は彼氏と一緒に、僕の実家へ戻るという不安がやってくる……。
多分、親と会った僕は、気持ちを立て直すまでにすごく時間がかかってしまうだろう……GWの時みたいに……。もしかしたら、彼氏もしんどくなるんじゃないのだろうか?メンタルが強いふりをするかもしれないけど、本当の彼氏を僕は知っている。メンタルはそんなに強くないっということぐらい知っている。もし僕の親と会って、親が何かひどいことを言ったら、彼氏はどうなるのだろうか?僕は慣れているから、そんな簡単にはつぶれないかもしれないけど、彼氏がつぶれてしまったら……つぶれてしまっている彼氏を見るのはもうこりごりだ。それがしんどすぎるし辛すぎる……。もう目に見えているから……つらい……。だから、僕は消えたほうがいいのではないのだろうか?そのように思ってしまって仕方がない。

 今日、事業所へ行った。今日は個別支援計画の確認だった。その時に担当してくださった職員がまさかのK先生だった。僕は、K先生に質問することが出来た。でも、口頭では伝えることが出来なかったため、僕はメモ機能を使って、伝えた。
 【前に先生はなんでも言ってって言ってくださったけど、これって……なんか疑問です。本当になんでも言っていいのか分かりません。言ったら変な目で見られたり避けられるのではないのかと思って怖いです。
 ひとつ質問があります。どうやったら壁を作らずに話すことができますか?先生に対しても壁を作ってしまいそうで、嫌です。前、先生に睨まれたって言うのか、怖い目つきで見られた感じがして……その時に思ったのが(僕がここに来るのはだめかもしれない……やっぱり僕が存在したらみんなに迷惑をかける存在だけ……)と思ってしまってました。僕って迷惑ですか?】と携帯のメモ機能に書いて、それをK先生に見せた。やっと、言えた。モヤモヤしていた僕の気持ちが少し晴れた瞬間だった。
 K先生からの返事は「忙しかったのか、考え事をしていたのか……だから、決してにらんだわけではない」と言ってくださった。本当か否かなのかは正直分からない……でも、ココは信じない他にないと思って、僕はK先生の言葉を信じた。そのとたん、僕の中にあったモヤモヤが消えてなくなった。
「僕は、行動で、態度で示すようなことはしない性格で、何かあれば言う」と言ってくれた。この言葉は、何の疑いもなく、すぐに信じ受け止めることが出来た。
 そして、前と変わらずに、これからはK先生のことを信じて、動こうと思う。

 今日も僕は事業所へ行った。今日は、写真の整理をした。そして今日はグループワークがあった。今日はM先生が来ていたから、グループワークに参加したかった。でも僕が入ってもいいのかわからなくて、僕はパソコンをした。始まる前にM先生が僕に声をかけてくれた「グループワーク参加しますか?」と。誘われたのは初めてだった。嬉しくて参加したいと思ってしまった。その瞬間、前の出来事を思い出して、誘いを断った。
 でも誘われたとき「僕も参加してもいいんだ」と思うことが出来て、なんだか嬉しかった。

 今日もいつも通りに事業所へ行った。
 朝、8時半に外へ一人で行って事業所へ行く。事業所では、極力誰とも話さずに、挨拶されたら挨拶をする。挨拶だけ……。それ以外は自分の世界に入って、勉強や作業をする。そして挨拶せずに帰宅。事業所から出たら、彼氏に電話をする。
 そして図書館へ行ってから帰る日もあるし、直接家に帰る日もある。家では、彼氏はスマホ、僕はテレビとパソコンをして彼氏ともまともに話さない。もしかして彼氏はもう僕と話したくなくなったのか?と始め一瞬考えてしまったけど、多分、次行く職場、今家で受けている研修のこと、そして自宅ワークでの仕事のことについて彼氏も気が気ではないのだろう……そのように思った。決定的なのが、彼氏が口を開くたびに言ってきたのは僕の一人暮らしのことについてのことばっかりになってしまった事。
 最近、家事などを一から細かく教えてくれる。『もしかして彼氏は心配してくれているのか?』そのように思ったのと、僕が一人暮らしになることに関しても彼氏は気が気ではなくなったのかもしれない。だから僕とのかかわりを避けて、何も言わなくても、僕が行動できるようにあえて、僕のことを無視しているのかもしれない。そのように思ったら、なんだか寂しく思えたし、彼氏に申し訳なかった。
 そして、寝る前も、いつもは色々その日にあったことなどを、話してからなるのがルーティンだったのにそれもしてくれなくなった。最近の僕の一日はこんな感じだ。事業所で、人と関わったらしんどくなる、自分の世界に入って作業をしないと、色々なことを考えてしまう……何よりもやっぱり事業所の職員に僕はどうみられているのか?どのように思われているのか気になって仕方ないし事業所で僕は一匹狼なのかもしれない。そのように思ってしまってならない……少し孤独感や寂しさがあるが、今は人と関わらないほうが良いのかもしれない。

 でも七月七日は違った。この日も朝一人で起きて、支度をしてから家を出ようとした。そしたら彼氏が起きて、僕に声をかけてきた。『朝から、又何か言われるんかな?』そのように思って少しがっかりしながら彼氏の話を聞いていたけど「今日、名駅に行こう」と言ってくれた。なんだか嬉しかった。
 そして、いつも通りに一人で、バス停まで行って、バスに乗った。事業所に着き、挨拶だけしていつもの席でいつものように作業をした。
 今日も誰とも話さなかった。『やっぱり僕は全職員から、嫌われているのか?沢山迷惑をかけてしまったから……避けられているのか?』『僕のこの先ってどうなるんだろう?特に一人暮らし……そして彼氏を連れて、僕の実家に帰る……もう僕はどうすればいいんだ?』そのように思いながら、作業をした。でもやっぱりそのように、作業をするとイライラしてきてしんどかったから、後半から自分の世界に入って、作業をした。そうすると、集中して作業が出来た。
 そして、誰とも話さずに、事業所を出て、彼氏が待っている名駅へ急いでいった。
 彼氏と大名古屋ビルヂングへ行って、ヒマワリの写真を撮ったり彼氏と一緒に写真を撮ったりした。楽しかった。久しぶりに彼氏と色々回ることが出来て最高に幸せだった。ご飯の時は、色々と彼氏と話が出来て、もちろん一人暮らしの話も出てきたけど、それ以外の話も出来て最高に楽しい時間を過ごすことが出来た。彼氏に事業所のことを話した。そしたら「誰とも喋らなくて、いいのか?それできちんと仕事は出来るのか?」と心配してきた。
『確かに、このままではダメだとわかっているけど、今の僕には、到底不可能。』そのように思って、彼氏のアドバイスだけを聞いて、あとは聞き流してしまった。
 今日は最高にいい一日となった。

 K先生に病院の予約変更をしてもいいのか聞いた。理由は言わなかったけど、「大丈夫です」と言ってもらえた。彼氏がもう少しで、寮に入ってしまうから彼氏との時間を大切にしたい。そして何よりも僕は主治医に話すことなんてない。僕のことを理解してくれていないのに、色々言われたりアドバイスを聞くのは、今の僕の頭がそれについて行けない気がする。その前に僕を理解していない人に相談したところで、時間の無駄だと思ってしまう。でも病院には行かないといけないということは分かるから、一旦一人暮らしに少し慣れて、慣れ始めたころに行きたいと思って、八月行くことにした。もう今は大親友、M・Yさん・K先生・彼氏以外の人とは関わりたくない……。

 今日も、事業所へ行った。昨日あんまり寝ることが出来なかったからすっごく眠たかった。
 今日も、誰とも話さなかった。挨拶してくださって、僕も挨拶をしただけで、午前中は誰とも話さずに、自分の世界の中に入って作業をした。
 午後、K先生が「一瞬だけ話していいですか?本当に一瞬……」と言ってきて、話を聞いた。日報のことを話してきた。そしてK先生の話が終わった後、自分からK先生に話しかけることが出来た。相談員のこと、次回の病院のこと、日記のことを質問した。それ以外に言いたいことがあったけど、愚痴になってしまうし、相談事ではないから、言ってもいいのか分からず言えずに終わった。