可愛がって下さいよ、花岡先輩。



生徒会のメンバーは、私以外は二年生の先輩である。

皇先輩は一年生の時から生徒会長で、他のメンバーの先輩達も、一年生から生徒会に入ってたそう。


私は役職がないので、頼まれればなんでもサポートした。

会計の白鳥先輩のお手伝いを、する事が多かった。


賀集学園内で生徒会メンバーは憧れの的で、その中に入れる、神経が図太いのは私しかいなかったので、私しか一年生が入らなかった。

白鳥先輩は楽器メーカーのお嬢様で、京極先輩はスポーツメーカーの坊ちゃんだ。


私の実家の筒香家は、江戸時代から続く茶農家で、当代で十二代目だった。



男子寮と女子寮は、各第三寮まであった。

白鳥先輩とは女子寮でも同じで、皇先輩と花岡先輩は男子寮の第一寮、京極先輩は第二寮に入っていた。


「花岡先輩はどの種目に出るんですか?」

今日は球技大会で、男女の第一寮、第二寮、第三寮のチームに分かれて、勝負を争うので、同じチームの花岡先輩を見付けて声を掛けた。

「バレー。お前は?」

「ソフトボールに出ます。私の勇姿、目に焼き付けて下さいね。」

「……上手いのか?」

「経験あるので、上手いですよ。」

「それは期待が持てるな。」

「皇先輩の姿が見えませんが、……何方に?」

「体調不良で欠席。」

「サボりですか……。」

「ご名答。」

皇先輩が必死になって走ったり、汗をかく姿は想像が付かなかった。

私はホームランを打って、勝利に貢献した。

花岡先輩に良いところを、見せられて満足した。

花岡先輩はバレーの試合で、トスを上げるセッターをしていて、アタッカーにボールを上げていた。


球技大会は第一寮が優勝した。