加納欄の冤罪シリーズ33シーズン4

あたしはニヤけそうになる顔を必死で押さえた。

「はい!」

課長の机まで、小走りで向かう。

なんだろう。

あんな目にあったんだもん。

表彰?

それとも特別休暇?

「失礼します!」

「そこに座れ」

「はい!」

あたしは胸を張って椅子に座った。

課長が、一枚の紙を机の上に置く。

「加納くん」

「はい!」

「これ、どうするつもりだ?」

「……はい?」

紙を受け取る。

そこには、商店街の名前。

そして――

看板修理代。

「…………」

あたしの笑顔が、そのまま固まった。