赤い帽子の男は、俯いたまま答えない。
「聞いてんだよ」
大山先輩の声が低くなる。
「仁」
高遠先輩が静かに止めた。
「分かってる」
そう答えた大山先輩の拳は、固く握られていた。
あたしは椅子に座り直す。
あれでも、全部じゃなかったんだ。
「欄」
高遠先輩があたしを見る。
「外に出てもいいぞ」
あたしは首を横に振った。
「いえ。ここにいます」
そして、赤い帽子の男を見た。
「どうして撮ったんですか?」
男が、初めてあたしの顔を見た。
「……出来心です」
「聞いてんだよ」
大山先輩の声が低くなる。
「仁」
高遠先輩が静かに止めた。
「分かってる」
そう答えた大山先輩の拳は、固く握られていた。
あたしは椅子に座り直す。
あれでも、全部じゃなかったんだ。
「欄」
高遠先輩があたしを見る。
「外に出てもいいぞ」
あたしは首を横に振った。
「いえ。ここにいます」
そして、赤い帽子の男を見た。
「どうして撮ったんですか?」
男が、初めてあたしの顔を見た。
「……出来心です」



