取調室に入ると、赤い帽子の男が俯いていた。
帽子はもう被っていない。
高遠先輩が向かいに座る。
「名前から聞こうか」
男はしばらく黙っていた。
「黙ってても終わらないぞ」
大山先輩の低い声に、男が顔を上げた。
やがて、小さな声で名前を答える。
高遠先輩が淡々と確認していく。
あたしは少し離れた場所に座った。
男がちらっと、あたしを見る。
その視線だけで身体が強張った。
「電車の中で、何を撮ってた?」
「……何も撮ってません。ゲームしてました」
「そうか」
高遠先輩は机の上に証拠品の袋を置いた。
「じゃあ、このスマホを確認しても問題ないな?」
男の顔から、すっと血の気が引いた。
帽子はもう被っていない。
高遠先輩が向かいに座る。
「名前から聞こうか」
男はしばらく黙っていた。
「黙ってても終わらないぞ」
大山先輩の低い声に、男が顔を上げた。
やがて、小さな声で名前を答える。
高遠先輩が淡々と確認していく。
あたしは少し離れた場所に座った。
男がちらっと、あたしを見る。
その視線だけで身体が強張った。
「電車の中で、何を撮ってた?」
「……何も撮ってません。ゲームしてました」
「そうか」
高遠先輩は机の上に証拠品の袋を置いた。
「じゃあ、このスマホを確認しても問題ないな?」
男の顔から、すっと血の気が引いた。



