ピアスから、そっと手を離す。
誰も動かない。
……え?
合図、見えてたよね?
急に心臓が速くなる。
みんなが近くにいることは分かってる。
何かあれば、すぐに助けてくれる。
それでも――怖い。
後ろにいるのが誰なのかも分からない。
顔も見えない。
次にどこを触られるのかも分からない。
振り向くことさえできない。
小山内さんは、これをずっと一人で……。
そう思った時、少し離れた場所にいた三枝さんが動いた。
あたしの後ろが見える位置へ、ゆっくり移動していく。
……よかった。
ちゃんと見てくれてる。
腰にあった手が離れた。
ホッとしたのも一瞬だった。
今度は、スカートの中に手を入れてきた。
お尻に手が触れる。
身体がびくっと強張った。
怖い。
大山先輩!
助けて!
あたしはスマホを握りしめたまま、必死で耐えていた。
三枝さんと久世さんの視線が、一瞬だけ交わる。
久世さんが小さく頷いた。
――確認した。
次の駅に着き、扉が開いた瞬間。
「警察です。その手、離してください」
久世さんの声が車内に響いた。
誰も動かない。
……え?
合図、見えてたよね?
急に心臓が速くなる。
みんなが近くにいることは分かってる。
何かあれば、すぐに助けてくれる。
それでも――怖い。
後ろにいるのが誰なのかも分からない。
顔も見えない。
次にどこを触られるのかも分からない。
振り向くことさえできない。
小山内さんは、これをずっと一人で……。
そう思った時、少し離れた場所にいた三枝さんが動いた。
あたしの後ろが見える位置へ、ゆっくり移動していく。
……よかった。
ちゃんと見てくれてる。
腰にあった手が離れた。
ホッとしたのも一瞬だった。
今度は、スカートの中に手を入れてきた。
お尻に手が触れる。
身体がびくっと強張った。
怖い。
大山先輩!
助けて!
あたしはスマホを握りしめたまま、必死で耐えていた。
三枝さんと久世さんの視線が、一瞬だけ交わる。
久世さんが小さく頷いた。
――確認した。
次の駅に着き、扉が開いた瞬間。
「警察です。その手、離してください」
久世さんの声が車内に響いた。



