「はい、南署捜査一課です」
あたしは受話器を取った。
『そちらに、吉井孝之さんという刑事さんはいらっしゃいますか?』
「吉井さんですか? 今、外に出てますけど……」
『実は――』
「えっ?」
思わず声が出た。
大山先輩がこっちを見る。
「それ、本当に吉井さんですか?」
『はい。身分証も確認しています』
「……分かりました。すぐに向かいます」
受話器を置くと、課長が顔を上げた。
「加納くん、どうした?」
「吉井さんが……電車の中で痴漢したって。捕まったそうです」
「はぁ!?」
大山先輩が立ち上がった。
「吉井さんが痴漢?」
苫利先輩も振り返り、鮎川さんの手が止まった。
「何かの間違いじゃないのか?」
「でも……身分証も確認したって……吉井さんの名前、孝之さんでしたよね?」
さっきまでの南署の空気が、一瞬で変わった。
あたしは受話器を取った。
『そちらに、吉井孝之さんという刑事さんはいらっしゃいますか?』
「吉井さんですか? 今、外に出てますけど……」
『実は――』
「えっ?」
思わず声が出た。
大山先輩がこっちを見る。
「それ、本当に吉井さんですか?」
『はい。身分証も確認しています』
「……分かりました。すぐに向かいます」
受話器を置くと、課長が顔を上げた。
「加納くん、どうした?」
「吉井さんが……電車の中で痴漢したって。捕まったそうです」
「はぁ!?」
大山先輩が立ち上がった。
「吉井さんが痴漢?」
苫利先輩も振り返り、鮎川さんの手が止まった。
「何かの間違いじゃないのか?」
「でも……身分証も確認したって……吉井さんの名前、孝之さんでしたよね?」
さっきまでの南署の空気が、一瞬で変わった。



