加納欄の冤罪シリーズ33シーズン4

次の日の朝。

あたしは駅のホームに立っていた。

今日の服装は、いつものあたしとは少し違う。

小山内さんが被害に遭った時の服装に、できるだけ寄せてある。

かなりのミニスカートだ。

「……なんか、落ち着かない」

思わずスカートの裾を引っ張った。

「触るな。不自然になる」

隣を歩いていた大山先輩が、小声で言った。

「だって、あたしの服じゃないみたいなんですもん」

「囮なんだから我慢しろ」

「分かってますよぉ」

ホームには、いつもの朝と変わらない人の波。

でも、その中には高遠先輩と鉄道警察隊の四人もいる。

誰も、あたしとは目を合わせない。

もちろん大山先輩も、ここからは他人だ。

電車がホームへ滑り込んでくる。

扉が開いた。

あたしは小さく息を吸う。

――よし。

何も知らない乗客のふりをして、あたしは一人で電車に乗り込んだ。