「……ごめんなさい」
小山内さんが首を横に振った。
「大丈夫です。じゃあ、別のこと聞きますね」
あたしは手帳のページをめくった。
「最初に触られてから、吉井さんの腕を掴むまで、どのくらいでした?」
「……五分くらいだと思います」
「その間、ずっと?」
「ずっとじゃないです。離れたり、また触られたり……」
「触られ方は?」
小山内さんの表情が曇った。
「最初は、お尻を……そのあと、腰とか……」
あたしは黙って頷いた。
「途中で、触ってくる手が変わったような感じは?」
「え?」
「右からだったのが左からになったとか、手の大きさとか、触り方とか」
小山内さんはしばらく考え込んだ。
「……そこまでは、分かりません」
「そうですよね」
怖い思いをしている最中に、そんなことまで確認できるはずがない。
あたしは手帳に、そっとペンを走らせた。
小山内さんが首を横に振った。
「大丈夫です。じゃあ、別のこと聞きますね」
あたしは手帳のページをめくった。
「最初に触られてから、吉井さんの腕を掴むまで、どのくらいでした?」
「……五分くらいだと思います」
「その間、ずっと?」
「ずっとじゃないです。離れたり、また触られたり……」
「触られ方は?」
小山内さんの表情が曇った。
「最初は、お尻を……そのあと、腰とか……」
あたしは黙って頷いた。
「途中で、触ってくる手が変わったような感じは?」
「え?」
「右からだったのが左からになったとか、手の大きさとか、触り方とか」
小山内さんはしばらく考え込んだ。
「……そこまでは、分かりません」
「そうですよね」
怖い思いをしている最中に、そんなことまで確認できるはずがない。
あたしは手帳に、そっとペンを走らせた。



