「どうして、吉井さんの腕を掴んだんですか?」
小山内さんは、少し戸惑ったようにあたしを見た。
「ずっと……後ろに人がいる感じがしてたんです」
「人がいる感じ?」
「はい。触られるたびに、背中にも誰かの身体が当たってて……」
あたしはペンを止めた。
「それが吉井さんだと思った?」
「振り向いた時、すぐ後ろにいたんです。それに……」
小山内さんが、自分の腰の辺りに手を置いた。
「あの人の手が、この辺にあったんです」
「吉井さんの手が?」
「はい。だから、この人だって……」
それなら、咄嗟に腕を掴んだのも分かる。
隣で高遠先輩が口を開いた。
「実際に触っているところは見ましたか?」
「……それは、見てません」
「手が身体から離れるところは?」
小山内さんは首を横に振った。
「でも、ずっと後ろにいて、手もそこにあったんです」
声が震える。
「私……間違えたんでしょうか?」
あたしはすぐには答えなかった。
小山内さんは、少し戸惑ったようにあたしを見た。
「ずっと……後ろに人がいる感じがしてたんです」
「人がいる感じ?」
「はい。触られるたびに、背中にも誰かの身体が当たってて……」
あたしはペンを止めた。
「それが吉井さんだと思った?」
「振り向いた時、すぐ後ろにいたんです。それに……」
小山内さんが、自分の腰の辺りに手を置いた。
「あの人の手が、この辺にあったんです」
「吉井さんの手が?」
「はい。だから、この人だって……」
それなら、咄嗟に腕を掴んだのも分かる。
隣で高遠先輩が口を開いた。
「実際に触っているところは見ましたか?」
「……それは、見てません」
「手が身体から離れるところは?」
小山内さんは首を横に振った。
「でも、ずっと後ろにいて、手もそこにあったんです」
声が震える。
「私……間違えたんでしょうか?」
あたしはすぐには答えなかった。



