図書室の窓から、素直じゃない恋が降ってきた

目の前に現れたのは、最近学校で噂になっている「プリズムの窓辺」だった。どうやら図書室につながっているようだ。

静かにそれを見つめていると、隣の颯太くんが、まだ何かを期待するような視線をこちらに投げかけてきた。

「つながっているのは図書室だけじゃないよ」

颯太くんはまた、私の手首をそっと掴んだ。
プリズムの窓辺をくぐり抜けた先――そこに広がっていたのは、夕焼けと星空が同時に溶け合ったような、息をのむほど幻想的な屋上だった。

「こんな景色初めてみた……」

呆然する私を振り返り、颯太くんは悪戯っぽく微笑んだ。

「明日は、ここに集合ね」

それだけ言い残すと、彼は光のなかに溶け込むように、あっという間に窓の向こうへもどっていってしまった。