私たちはただの友達…

私は二人の顔を見ながら、軽く頷いた……


「そうなんだ……すごいね鏡(かがみ)さん、そしてやっと、私と篠(しろ)がただの友達だって分かってくれる人が一人増えたわけだ……」


 鏡(かがみ)さんが私の横に並んで歩いてきた……


「えへへ……ごめんなさい……でも赤城(あかぎ)さんって、本当にいい友達なんですね……ずっと誤解しててごめんなさい……」


「大丈夫だよ」


 私たち二人は微笑み合った……そしていつも通り、一緒に帰り道を歩いた……


 でも、いつもとは少し違っていた……


 私は篠(しろ)に別れを告げた……でも今日は、篠(しろ)は一人で帰るわけじゃなかった……


 私はその光景を、もう一度見つめた……


 あれ?……雨、降ってるのかな……


 空を見上げても、雨は降っていない……


 じゃあ……この水は、どこから来たんだろう……


 手を空に伸ばしてみても……何も落ちてこない……


 あ……


 あ……………


 私……


 なんで……こんなに胸が痛いんだろう……さっきベンチに座っていたときと同じように……


 どうやっても……この痛みは消えない……


 あ……………


 分かった……


 この落ちてくる水は……雨じゃない……


 私自身の涙なんだ……


「違う……篠(しろ)はただの友達だから……」


 ただの友達……


 彼は、私のただの友達……


 それ以上には、絶対になれない……


 あ…………


「私、本当にバカだな……」