【短編】泥魔法しか使えないので、王子に婚約破棄されて《不毛の地》に追放された令嬢の行方

独り言を言いながら、家から少し離れた場所に行き、地面に向かって杖を向けた。

杖の先から、泥が勢いよく放出する。
すると、地面が削られて大きな穴ができた。
ウォーターカッターの泥版だ。

「出来た大穴の底を泥岩にして固めてっと。それから、泥から水だけ分離!」

大量の泥から水だけを取り出して、その穴に貯める。

「貯水池のできあがり!」


家から離れた場所に立ったマディカは杖を振り回して、一帯を掘り返した。

「泥炭から肥料成分だけ分離!」

出来上がった肥料を混ぜて、予め用意していた種を植える。

「ちょっと大変ね」

マディカは汗を拭きながら杖を振るった。