ナオくんの言うとおり

「実は……ちょっと、ね」
「私も苦手。落ち着いた喫茶店とか、レトロなダイナーとかそういう場所のほうが好き」
「わ、私も……!」


千夏も苦手だったなんて意外。

千夏は一緒にいるグループの中でも、わりとギャルめ。髪はシルバーだし、メイクも派手めだし、ネイルもしてて、よく先生にも怒られてる。

一番、きらびやかなカフェが似合う女の子なのに……。


「今度二人に内緒で私のよく行ってるダイナー連れてってあげる」
「ほんと?」
「チーズバーガーとシェイクめっちゃ美味しいから、楽しみにしてて」
「うん!」


私が笑顔で頷くと、千夏も少し微笑んでくれた。


千夏になら、相談してみてもいいかもしれない……フラれた原因のこと。

付き合ってすぐ、抱きしめられたりとか、キスとか……そういうコト、するものなのか……って。