「あの……私は……めい子です。13歳で……近夢家から来てて、その……あまり期待はしないでください」
泣きそうな顔で辿々しく話すめい子ちゃんに、近夢のおばちゃんが苦笑する。
「あらあら……ごめんなさいね、夢芽ちゃん。ウチのめいちゃんはちょっと恥ずかしがり屋な子でね~?上の子は明るい子なんだけど――」
「お姉ちゃんは関係ないでしょ!」
おばちゃんの言葉を遮るようにめい子ちゃんが言い放つ。
どこかトゲのある口調にアタシが目を丸くしていると、ハッとしたようにめい子ちゃんがうつむいた。
「……ご、ごめんなさい……」
それだけ呟いて、下を向いたまま黙ってしまう。
十和くんも目を伏せたまま……なにも喋ろうとしない。
アタシたちの初めての顔合わせは気まずさを残したままで話が進んでいった。
お父さんによると、十和くんとめい子ちゃんは今日からこの家で一緒に暮らすらしい。
アタシたちがバクとして行動しやすいように、大人たちが考えた結果だそうだ。
チームワークが出来るまでの間は、寝泊まりを一緒にして呼吸を合わせる練習をする。
そうしたら、夢渡りの効率もいいんだって。
それを聞いてアタシの胸はドキドキしっぱなしだった。



