「さぁ、早速だけど――お前をサポートしてくれる2人の仲間たちを紹介するから……ここにお座り、夢芽」
お父さんに促されて、その隣に正座して座る。
にこやかなおじちゃんとおばちゃんとは正反対に、男の子と女の子はどこか不機嫌そうだ。
なんで、そんな顔をしてるんだろう。
アタシたち、バクとして新しいチームになるのに。
「まずは遠夢家のご子息から始めようか……娘に自己紹介をお願いできるかな?」
優しい口調でお父さんが声をかけたのはサラサラとした茶髪の、目つきの悪い男の子。
彼は面倒くさそうに頭を掻いたあと、私に向かって口を開いた。
「……遠夢から来た。名前は十和。年は今年で15になる」
ぶっきらぼうなその態度に、隣に座る遠夢のおじちゃんが十和くんの頭を小突いた。
「痛っ……!なにするんだよクソ親父!」
「お前なぁ、十和!なんだその態度は!夢芽ちゃんに“よろしく”ぐらい言えねぇのか全く!」
「チッ……いいだろ別に……」
そっぽを向く十和くん。
険悪なムードが漂う中、気を取り直してと言わんばかりに近夢のおばちゃんがパチンと手を打った。
「さて!次はあなたの番よ~、頑張って」
そう言って隣に座る女の子の肩に手を置くおばちゃん。
女の子はビクリと体を震わせ、怯えたような視線でアタシを見つめた。
お互いの目が合うなり、ニコリと笑いかけるアタシ。
すると、戸惑うように視線を逸らされ……ちょっぴりショックを受ける。
彼女は目を伏せたまま、小さく口を開いた。
腰まで伸びた、ふわふわと緩いウェーブのかかった黒髪が可愛い。



