侍と姫

その風向きは私の後ろ側からきた。


手を預け、握りしめる。


馬車を運転していた人の手当ても


してあげないといけないのだけど、



「少々お時間を」


と無事だった秘書に言われ、見た限りでは軽傷



の運転手も手当てしてくれると自ずと聞いた。



侍は、私を誘惑する。



「小豆餡が売ってあります、


食事摂りませんか?」