侍と姫

馬車に乗って地震が発生し、中から放り出された。


侍たちに囲まれ、その騒ぎの中から


現れた侍、に手を差し伸べられる。


「お嬢さん、大丈夫ですか?」


「ええ…少し擦りむいただけよ」


鼻白む私に、驚いた様子で


反対の手をまた差し伸べられる。


「……何?」


「いやぁ、傷を負ったなら手当てしてあげないと


なぁと思いまして」