魔法より、君に恋をする。

夕方。

 閉会式。

『本年度春季実戦祭、総合第一位――第十三部隊』

 学院中から歓声が上がった。

「一位」

 リリアが呟く。

「一位だよ」

 セシルが笑う。

「本当に?」

「まだ疑ってんのかよ!」

 アレンが肩を叩く。

「痛い」

「悪い」

「もっと優しく」

「注文多いな!」

「優勝したから」

「関係ねえだろ!」

 ノアが笑う。

「優勝特典ってことで」

「何でも優勝特典にすんな!」

 カイルが小さく息を吐く。

「騒がしい」

「クロフォード先輩も嬉しい?」

「……まあな」

「顔は?」

「出さない」

「出てる」

「出てない」

「ちょっと笑ってる」

「気のせいだ」

 レオンハルトが隣で笑う。

「今日くらい認めてもいいんじゃないですか?」

「お前まで言うのか」

「僕も嬉しいので」

 六人。

 笑っている。

 壇上から降りると。

 ルシアンが待っていた。

「おめでとう」

「ルシアン先輩!」

 リリアが駆け寄る。

「一位」

「見てたよ」

「全部?」

「全部」

「強かった?」

「強かった」

「すごい?」

「すごい」

「もっと」

「欲張りだなあ」

 ルシアンが笑う。

「とても強かったよ。六人とも」

 リリアは満足した。

「じゃあご飯」

「切り替え早いね」

「苺と肉とチョコ」

「本当に全部食べるの?」

「六人いる」

「僕は?」

 ルシアンが聞く。

 リリアが目を瞬く。

「ルシアン先輩も食べるでしょ?」

「いいの?」

「監督生」

「じゃあ七人だ」

「もっと食べられる」

「そこなんだ」