魔法より、君に恋をする。

 南。

「邪魔だ!」

 炎が走る。

 二人をまとめて足止めする。

「お前、魔力量どうなってんだよ!」

 対戦相手が叫ぶ。

「知らねえ!」

「知らないの!?」

「細けえこと気にすんな!」

 アレンが塔へ手を伸ばす。

 魔力を流す。

『第十三部隊、南塔確保』

「よし!」

 すぐに通信石を取る。

「リリア!」

『何?』

「取った!」

『知ってる!』

「何でだよ!」

『聞こえた!』

「じゃあ返事すんな!」

『アレン先輩が呼んだから!』

「……」

 アレンが通信石を見る。

「そうだった」

『馬鹿?』

「お前にだけは言われたくねえ!」