魔法より、君に恋をする。

「おらぁ!」

「壊すな!」

「壊してねえ!」

「床が抜けた」

「元から脆かった!」

「お前が踏んだからだ」

「俺のせいじゃねえ!」

 廃墟の地下。

 アレンとカイルは、二人まとめて穴へ落ちていた。

「……」

「……」

「誰にも言うなよ」

「二度目だな」

「うるせえ」

 その時。

「……おい」

「ああ」

 二人の目の前。

 青い光。

 三体目の救助対象。

「見つけた」

「結果オーライだな」

「お前は反省しろ」

「勝てばいいだろ」

「反省しろ」

 アレンが救助対象を担ぐ。

「重っ」

「貸せ」

「一人でいける」

「時間の無駄だ」

「じゃあそっち持て」

 二人で持つ。

「出口どうする」

「上」

「高いぞ」

「投げる」

「救助対象を投げるな」

「じゃあ俺を投げろ」

「喜んで」

「待て、冗談だ!」