「ふぁあ!みて、凛!水戸くんのグッズあった!」
私が凛の手を引っ張り、走って行ったのはグッズ売り場。
CRP会社の新人俳優のグッズが並べられている。
「新人俳優にすでにそこまで狂ってる人。なかなかいないわよ...?」
付き添ってくれた凛は呆れたように背後から眺めている。
私は凛を一度振り返り、目を輝かせる。
「新人俳優でも格が違うんだよ!
演技もバリうまいし!目にかかる長さの前髪。頬に沿って短いサイド!首元でスッキリする襟足、軽くレイヤーを入れた丸みのあるショート!何よりブラウンダイアモンドのような瞳!」
「こりゃあ隔絶がいい。まあいいや、誰を推そうが自由だし、私は出口で待ってるわ。」
私が声をかける前に凛は手を振って出口へ向かってしまった。
「何よ、この魅力をもっと伝えたかったのに....まっいっか!」
すると、初期に出ていた雑誌と同じポーズのフィギュアが見つかった。
「え!すごい。シワ!髪の流れ!目元まで細かく表現されてる!」
「...そんなに好き?てか珍しいね、一番初期の雑誌、知ってる人。」
その声に体が固まった。
低いが、柔らかさを含めたイケボ。
この圧倒的なオーラ。
振り返らなくても、わかる。
「水戸…君?(いやでも、そんなわけ。)」
「少しグッズを見に来たんだけど、まさかこんなファンの子がいるなんて。」
彼は私の肩から頭を出してこちらへ向いた。
「嬉しいなあ。」
(やっぱり水戸君ーー。え、髪さらさら、やっぱまつげ長、てか近っ。)
「えっと、近い...です。」
無理も無い、感じる自分の暑い温度と、
奥の鏡に映る真っ赤な顔。
水戸君は少し笑って頭を引いた、
そしてポケットから手を出して、
グッズの一つーー本を手に取る(水戸君が書いたって言うーー。)
「これ...読んでみてよ。これ、この店舗でしか販売しないんだ、それにイベント中だけ。」
(知らなかった、公式には乗っていない。)
(...あれ?)
「なんで最古ってわかったんですか?」
「その雑誌もあるけど、その目が愛おしい目をしてたから。」
(ーーーは?え...?)
その時、私は壁に押し倒された。
(え?!これって壁ドンってやつ?!)
頭が...機能しない。
「ーーー俺、一時心理やっててわかるんだよ。
愛おしいというか、君は全てのフィルムやグッズを見てきた、そんな目を知ってる。
知り尽くしている目だ。。」
言葉が頭に入らない。
「そんな君だからこそ頼めることがある。」
水戸君はそっと私の耳元へ口を近づけたーー。
(息がーー。)
「俺の演技の練習台になってくれ。」
オーバーヒート。
私は地面へ倒れ込み意識を失った。
(地面ってこんな柔らかーー。)
「...危ない危ない。地面に落ちるところだったよ。
ね、美咲。」
気づかずに、私は水戸君の腕の中で意識を失った。
あの目をしていた、映画で脇役を演じた時。
していた、演技の暖かい、冷たい目。
どこからがーー嘘?
私が凛の手を引っ張り、走って行ったのはグッズ売り場。
CRP会社の新人俳優のグッズが並べられている。
「新人俳優にすでにそこまで狂ってる人。なかなかいないわよ...?」
付き添ってくれた凛は呆れたように背後から眺めている。
私は凛を一度振り返り、目を輝かせる。
「新人俳優でも格が違うんだよ!
演技もバリうまいし!目にかかる長さの前髪。頬に沿って短いサイド!首元でスッキリする襟足、軽くレイヤーを入れた丸みのあるショート!何よりブラウンダイアモンドのような瞳!」
「こりゃあ隔絶がいい。まあいいや、誰を推そうが自由だし、私は出口で待ってるわ。」
私が声をかける前に凛は手を振って出口へ向かってしまった。
「何よ、この魅力をもっと伝えたかったのに....まっいっか!」
すると、初期に出ていた雑誌と同じポーズのフィギュアが見つかった。
「え!すごい。シワ!髪の流れ!目元まで細かく表現されてる!」
「...そんなに好き?てか珍しいね、一番初期の雑誌、知ってる人。」
その声に体が固まった。
低いが、柔らかさを含めたイケボ。
この圧倒的なオーラ。
振り返らなくても、わかる。
「水戸…君?(いやでも、そんなわけ。)」
「少しグッズを見に来たんだけど、まさかこんなファンの子がいるなんて。」
彼は私の肩から頭を出してこちらへ向いた。
「嬉しいなあ。」
(やっぱり水戸君ーー。え、髪さらさら、やっぱまつげ長、てか近っ。)
「えっと、近い...です。」
無理も無い、感じる自分の暑い温度と、
奥の鏡に映る真っ赤な顔。
水戸君は少し笑って頭を引いた、
そしてポケットから手を出して、
グッズの一つーー本を手に取る(水戸君が書いたって言うーー。)
「これ...読んでみてよ。これ、この店舗でしか販売しないんだ、それにイベント中だけ。」
(知らなかった、公式には乗っていない。)
(...あれ?)
「なんで最古ってわかったんですか?」
「その雑誌もあるけど、その目が愛おしい目をしてたから。」
(ーーーは?え...?)
その時、私は壁に押し倒された。
(え?!これって壁ドンってやつ?!)
頭が...機能しない。
「ーーー俺、一時心理やっててわかるんだよ。
愛おしいというか、君は全てのフィルムやグッズを見てきた、そんな目を知ってる。
知り尽くしている目だ。。」
言葉が頭に入らない。
「そんな君だからこそ頼めることがある。」
水戸君はそっと私の耳元へ口を近づけたーー。
(息がーー。)
「俺の演技の練習台になってくれ。」
オーバーヒート。
私は地面へ倒れ込み意識を失った。
(地面ってこんな柔らかーー。)
「...危ない危ない。地面に落ちるところだったよ。
ね、美咲。」
気づかずに、私は水戸君の腕の中で意識を失った。
あの目をしていた、映画で脇役を演じた時。
していた、演技の暖かい、冷たい目。
どこからがーー嘘?
