*
早速放課後。
私は今町中を歩いているわけで。
友達なんてものはいない。
女子の皆んなに、フレネミーとかほざかれてる。
っていうか、本当にまわりの男が勝手に近寄ってきてそれが彼女持ちだったことが殆どなのに。
後ろに一定間隔で、距離を詰めてくる足音が耳を劈く。
あぁ、嫌だな……このゾワゾワする感じ。
だけど、夕方であろうと午後は町中だからあまり大事にしたくない。
悲劇のヒロインみたいにはなりたくないから、見られたくないし私はクルッと周囲を見渡す。
いた、灰色のパーカーの男。
電柱の影に隠れた。
私はギリギリになって、親と合流する薄暗い路地裏に逃げ込む。
チャンスだと思ったのか、足を早める灰色の男。
そして誰も人気がいなくなった所で、振り返って「ついてくるんじゃねぇーよ!!
絶倫バカ男!!」
って、仕返しのつもりで叫んで親の車に飛び込む。
お母さんの運転席をみたらーーー「やぁ、やぁ、お嬢さん。
いやいや、腹黒少女夢さん。
担任の和人先生がやって来たぞー?」
って、なんでアンタがいるの!?
「お母さん!?
これどうゆうことなの?!」
お母さんは後ろの席から顔を出し。
「もう、お父さんも仕事で忙しいし、お母さんは女性だし手があかないということで。
担任の先生に、ストーカー対策をしてもらう事になったのよー」
「警察に通報してよ!!」
「あらあら、警察は証拠がないと動いてくれないじゃない……。
上手いように逃げてる時もあるんでしょ?」
うぅ、反論できないけれど……。
「こんな絶倫教師嫌よ!!」
と、お母さんに詰め寄ったら。
「先生が変態だという証拠はあるの?」
と意地悪を言われて、押し黙るがそういう問題じゃないというのもつかの間。
「じゃあ、そういう事で貴方はしばらく先生の家に共同生活してちょうだい!!
任せるわー」
と、ルンルン気分で出ていくお母さん。
「証拠がなくて残念だったな」
と、逃げても帰る場所がなく仕方なく車でやって来たのは先生のマンション。
部屋を開けて「さぁさぁ、入った!!」と和人先生が出迎えた先に。
一冊のエロ本が落ちていた。
まぁ、男ならこんな物を読んでいるのだろうなと冷めた目つきをしてみていたら。
貼る顔全て「私の顔を張り替えて、楽しんでんじゃないわよぉーー!!!」
と、先生に飛び蹴りを食らわせていた。
*


