加納欄の入院 シリーズ32シーズン4

翌日の午前中。

南署に、一本の電話がかかってきた。

「はい、南署です」 電話を取ったのは、吉井さんだった。

「…………はい?」

吉井さんの顔つきが変わる。

「桃井病院は、ヤクを売りさばいている」

「え?ちょっと待ってください」

ガチャン。

「…………」

吉井さんは、しばらく受話器を見つめていた。

「どうした?」

大山先輩が声をかける。

「いや……」

吉井さんは受話器を置いた。

「桃井病院が、ヤクを売りさばいてるって」

「桃井病院?」

「それだけ言って切れた」

ただのイタズラか、ガセネタかもしれない。