加納欄の入院 シリーズ32シーズン4

「ホントですよぉ」

あたしが小さく笑うと。

大山先輩が、困ったような顔であたしを見る。

「悪かった」

「…………」

珍しい。

大山先輩が、素直に謝ってる。

「怖かったか?」

「少し……ビックリしました」

「そっか」

「でも……」

あたしは、大山先輩の服を掴んだまま見上げた。

「嫌じゃなかったですよ」

「…………」

また、目が合う。

今度は二人とも、なんだかおかしくなって。

どちらからともなく、少し笑った。