加納欄の入院 シリーズ32シーズン4

苫利先輩と別れ、あたしは南署へ戻った。

なんだか、すごく久しぶりな気がする。

「ただいま戻りましたぁ!」
あたしが声を上げると、何人かが一斉にこっちを見た。

「あ、欄。おかえり」
真っ先に声をかけてきたのは、祥子さんだった。

「祥子さぁん、やっと帰って来ましたぁ」

あたしは、祥子さんのところへ駆け寄る。

あぁ。

帰って来た。

やっぱり、ここが一番落ち着く。

「欄くん」

鮎川さんに声をかけられる。

「はい?」

「仕事、溜まってるよ」

「…………」

帰ってくるんじゃなかった。

あたしの感動を返して。