加納欄の入院 シリーズ32シーズン4

「院長と副院長を……」

あたしは、高遠先輩を見る。

「逮捕するんですか?」

「ああ」

加奈さんが、小さく頷いた。

「こっちでも、ずっと証拠を集めてたの」

「証拠、あるんですか?」

「あるわ」

よかった。

こいつらの証言だけじゃない。

これなら、言い逃れは出来ない。

「行くぞ」

高遠先輩が、病室を出ようとする。

「あたしも行きます」

「お前は今回は、やめとけ」

「なんでですか。あたしだって、ここまで潜入したんですよ」

あたしは、床に転がっている男たちを見る。

襲われたのも、話を聞き出したのも、全部この捜査の中で起きたこと。

「最後まで、捜査に参加させてください」

高遠先輩は、しばらくあたしを見つめた。

「……分かった。勝手な行動はするなよ」