加納欄の入院 シリーズ32シーズン4

あたしは、すぐに目を閉じた。

足音を殺しながら、二人の男が病室に入ってくる。

一人がドアを静かに閉めた。

「…………」

あたしは、寝息を立てるふりをする。

足音が近づいてくる。

ゆっくり。

ゆっくり。

そして――。

あたしのソファの横で止まった。

「……こいつだ」

男の声が聞こえた瞬間。

あたしは目を開けた。

「おはようございます」

「なっ!?」

あたしは男の腕を掴み、一気に引き寄せた。

そのまま、みぞおちに拳を叩き込む。

「ぐっ……!」

男は声にならない声を漏らし、その場に崩れ落ちた。