静まり返った病室。
あたしは、目を閉じたまま耳を澄ませていた。
…………来た。
廊下から聞こえる、微かな足音。
一人……。
いや、二人。
あたしは、寝返りを打つふりをして、苫利先輩の方を向いた。
「ねずみさんが来ましたよぉ。先輩、起きてます?」
「お、おぉ」
小さな声が返ってくる。
「捕まえますからね。先輩、武器は?」
「何もないよ」
「あるじゃないですか。ギプス。痛いですよぉ、蹴られたらぁ」
「お、おぉ。そうだな」
苫利先輩が、自分のギプスを見つめた、その時。
カチャ……。
病室のドアが、ゆっくりと開いた。
あたしは、目を閉じたまま耳を澄ませていた。
…………来た。
廊下から聞こえる、微かな足音。
一人……。
いや、二人。
あたしは、寝返りを打つふりをして、苫利先輩の方を向いた。
「ねずみさんが来ましたよぉ。先輩、起きてます?」
「お、おぉ」
小さな声が返ってくる。
「捕まえますからね。先輩、武器は?」
「何もないよ」
「あるじゃないですか。ギプス。痛いですよぉ、蹴られたらぁ」
「お、おぉ。そうだな」
苫利先輩が、自分のギプスを見つめた、その時。
カチャ……。
病室のドアが、ゆっくりと開いた。



