それから、2時間後。
コンコン。
「失礼します」
加奈さんが入ってきた。
今度は、完全に普通の看護師さんの顔。
「点滴、終わりましたね」
「はい」
苫利先輩の腕から、手際よく針を抜いていく。
あたしたちも、余計なことは何も言わなかった。
「今日は、ゆっくり休んでください」
「ありがとうございます」
加奈さんはそれだけ言うと、病室を出ていった。
夕方。
あたしは売店で買ってきたパンを、苫利先輩に渡した。
「はい。夕飯です」
「…………パン?」
「パンです」
苫利先輩が、配膳された病院食を見る。
「ここのご飯、相当美味しいって噂ですよ」
「え? じゃあ食べる?」
「ダメですよ」
あたしは即答した。
「食事に注入されてるかもしれないし」
「…………」
苫利先輩は黙って、パンの袋を開けた。
コンコン。
「失礼します」
加奈さんが入ってきた。
今度は、完全に普通の看護師さんの顔。
「点滴、終わりましたね」
「はい」
苫利先輩の腕から、手際よく針を抜いていく。
あたしたちも、余計なことは何も言わなかった。
「今日は、ゆっくり休んでください」
「ありがとうございます」
加奈さんはそれだけ言うと、病室を出ていった。
夕方。
あたしは売店で買ってきたパンを、苫利先輩に渡した。
「はい。夕飯です」
「…………パン?」
「パンです」
苫利先輩が、配膳された病院食を見る。
「ここのご飯、相当美味しいって噂ですよ」
「え? じゃあ食べる?」
「ダメですよ」
あたしは即答した。
「食事に注入されてるかもしれないし」
「…………」
苫利先輩は黙って、パンの袋を開けた。



