加納欄の入院 シリーズ32シーズン4

「やだぁ〰️!」

あたしは慌てて、

壊れた場所を覗き込んだ。

「コンセント壊しちゃったぁ」

苫利先輩が、目を丸くしてあたしを見る。

「ご、ごめんなさい!」

あたしは看護師さんに頭を下げた。

「弁償します。本当にすみません」

「…………」

看護師さんは何も言わない。

壊れたコンセントを見て、次に、あたしを見る。

…………。

え?

怒ってる?

それとも――。

看護師さんは静かにドアへ向かい、廊下を確認した。

そして、ドアを閉める。

カチャ。

「これで喋れる。ってわけね?」

…………え?

あたしと苫利先輩は、同時に看護師さんを見た。

「大丈夫」

看護師さんは点滴を指差した。

「この点滴は、ビタミン剤よ」

「…………!」

間に合ったんだ。